ファンド監査に関するQ&Aの改正

ファンド監査に関してもう1件、日本公認会計士協会から「特別目的会社を利用した取引に関する監査上の留意点についてのQ&A」の改正も公表されました。

近年の会計基準改正にファンド監査指針も対応

近年、SPC・組合に関する会計基準について、多くの改正が行われました。
用語の定義から会計処理、開示方法まで見直し・新設が行われたことを受け、ファンド監査の指針もアップデートされたということです。

【主な会計基準等】
連結財務諸表に関する会計基準
一定の特別目的会社に係る開示に関する適用指針
特別目的会社を活用した不動産の流動化に係る譲渡人の会計処理に関する実務指針について のQ&A(不動産流動化実務指針Q&A)

特別目的会社の連結

SPCや組合の監査を行う上で、大きく影響を受けた会計処理の改正として記憶に残っているのは、特別目的会社の連結規定についてです。
出資者にとってSPCが連結対象か判断する際、連結除外推定(財務諸表等規則8条7項)が適用されなくなったため、出資者がSPCを新たに連結対象とするケースが生じました。

140223特別目的会社の連結

特別目的会社の連結については、現在もIFRSの支配力基準等を視野に入れ検討を重ねているとのことで、今後もファンド監査や会計基準の改正が予想されます。

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